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トップ 園長コラム 保護者の方へ 小さな約束が、子どもの信頼を育てる
2026.10.16

小さな約束が、子どもの信頼を育てる

「あとで一緒に遊ぼうね」「明日、続きをしようね」
日々の生活の中で、私たちは子どもたちとたくさんの約束を交わしています。大人にとっては何気ない一言でも、子どもたちにとっては心に残る大切な約束であることがあります。


子どもたちは、私たちが思っている以上に、大人の言葉をよく覚えています。

「先生、昨日の約束覚えてる?」「お母さん、今日は一緒に遊べる?」と、嬉しそうに尋ねてくる姿に、はっとさせられることもあります。
子どもにとって、約束を守ってもらうという経験は、単に願いが叶うということだけではありません。「自分の言葉を覚えていてくれた」「自分との約束を大切にしてくれた」という喜びが、人を信じる気持ちや、自分自身が大切にされているという安心感につながっていきます。


そして、このような経験の積み重ねが、人との信頼関係を築く土台となっていくのだと思います。


一方で、私たち大人も、すべての約束を守れるわけではありません。仕事や家事に追われたり、思いがけない出来事が起きたりすることもあります。
そんなとき、大切なのは約束を守れなかったという事実だけではなく、その後、子どもにどう向き合うかということではないでしょうか。


「約束していたのに、ごめんね」「今日はできなかったけれど、明日は一緒にしようね」
子どもだからと曖昧にせず、一人の人として誠実に向き合うこと。大人が自分の言葉に責任を持ち、間違えたときには素直に謝る姿を見せることも、子どもたちにとって大切な学びになります。


私たちは子どもたちに「約束を守りましょう」「人を大切にしましょう」と伝えます。

しかし、そうした大切なことは、言葉で教えるだけで身につくものではありません。子どもたちは、自分が大切にされた経験を通して、誰かを大切にすることを学んでいくのではないでしょうか。


保育園という場所もまた、子どもたちにとって初めて出会う社会の一つです。

日々の何気ない会話や小さな約束を大切にし、一人ひとりの思いを丁寧に受け止めていきたいと考えています。
信頼関係は、一日で築けるものではありません。特別な出来事よりも、日々の小さな関わりの積み重ねによって、少しずつ育まれていくものです。
子どもたちに約束を守る大切さを伝える前に、私たち大人自身が、子どもとの約束をどれだけ大切にできているでしょうか。


そんなことを、改めて考える機会にしたいと思います。